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編集後記のようなライター(音楽)のブログ

『ロスト・イン・スペース』よりも『ウェストワールド』。

SNSでの勧誘がすごかったNETFLIXで『ロスト・イン・スペース』を、つい観てしまったが、とんだファミリー映画でずっこけた。

SFアドベンチャーだけど最終的には主人公達の成長と家族の絆がテーマ……。

これは1960年代の米テレビシリーズ『宇宙家族ロビンソン』の劇場用映画化作品だそうだ。観はじめてしまったものは仕方ない。筋だけ知ればいいので間髪いれず、一気に観た。

同じリメイク版の『ウェストワールド』は秀逸だ。1話ごとに重みがあり余韻があふれ、続けざまに観れない。重みの理由は『メメント』『ダーク・ナイト』『インターステラー』など深みの在る脚本で知られ『ウェストワールド』ではプロデュースと監督を担当するジョナサン・ノーランの力量だろう。

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SFであり、同時にヒューマンドラマ的な側面も深みがある。その深みの全てを人間ではなくアンドロイドが担っているところが興味深い。

 

シーンのループ効果や重層的なリアリティ、無表情なアンドロイドに浮かべる情緒的なイメージ、それらが観る人の根源に揺さぶりをかける感じも見逃せない。シーズン2は5月24日からスターチャンネルで放送予定なんだそう。

シーズン1は「西部劇ワールド」が舞台になっているが、シーズン2は「将軍ワールド」が舞台になるらしい。真田広之や菊地凛子が出演の模様。ジョナサン・ノーランが心酔したという黒澤明や千葉真一の影響がディテールに反映されているそうだ。

オリジナルの「ウェストワールド(1973年)」はユル・ブリーナーの存在感が圧倒的だったが、調べてみると監督、脚本はマイケル・クライトンじゃないか。テーマパーク的空間が狂っていく図式は「ジュラシックパーク」に重なる。


<テクノロジーとそれを扱う人間の間違いを描き、最終的に生物工学的大災害を生じるストーリーが多い。近未来を舞台にした小説では、医学や科学の知識を基盤としている。 身長は206.6cm(WIKIより)>

マイケル・クライトン身長2メートル6センチって……本人がロボットなんじゃないか。

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