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編集後記のようなライター(音楽)のブログ

クィーンの伝記映画『オペラ座の夜』2018年11月公開決定

クィーンか?ツェッペリンか? 中二の夏休み。

個人的な思い出ばなし……中学2年生の夏休みのこと。

近所に住むN君という同級生と一緒にレコードを買いに

駅前の松井楽器というレコード屋へ行った。

僕が手にしたのはレッド・ツエッペリンの『プレゼンス』、

N君はクィーンの『オペラ座の夜』だ。

僕の家に行き、ステレオセットの前に座り、

二人でそれぞれのLPに針を下ろした。

「ボヘミアン・ラプソディ」を聞いた時、

「『オペラ座の夜』の方が楽しそうだなぁ」と思ったのを覚えてる。

オペラ座の夜

オペラ座の夜

 

クィーンを知ったきっかけは、当時、関西のローカル局でオンエアされていた音楽番組『ポップス・イン・ピクチャー』でみた『ボヘミアン・ラプソディ』のPVだ。

闇に浮かぶ4人のメンバーの顔面が歌うコーラス部分に驚愕。N君との間で「クィーンって何だ?」ということになった。

結局、僕はレッド・ツエッペリンの『プレゼンス』を選んだが、元来、遊び心と実験精神のあるN君は、クィーンの世界に夢中になったようだ。

後々、僕はレッド・ツエッペリンの『プレゼンス』の魅力に取り憑かれるようになるのだが、それはまた別の機会に……。

ハリウッドの大物が名を連ねるクィーンの伝記映画

そんな、クィーンの伝記映画『Bohemian Rhapsody』が、『ボヘミアン・ラプソディ』の邦題で2018年11月に公開されることとなった。

1991年HIV感染合併症でこの世を去ったボーカリストのフレディ・マーキュリーが、いかにしてクィーンをスターダムにのしあげたのか?

1970年の結成から起死回生のきっかけとなった1985年の「ライヴ・エイド」までの「軌跡」を通じ、その創造力の源泉が描かれる。

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よって、本作は 単なるドキュメンタリー映画ではなく、キャスティングも本格的。

フレディー・マーキュリー役をレミ・マレックが、ロジャー・テイラー役をベン・ハーディを務める。

さらに、監督として『ユージュアル・サスペクツ』『X MEN』シリーズで知られるブライアン・シンガーが起用されるなど、ハリウッドの大物が名を連ねた。

完成まで8年の歳月を要した多難な作品

ただ、映画の制作は順風満帆とは言えず、完成するまでに8年の歳月を費やした。

キャストの変更が何度もなされ、最終的にブライアン・シンガー監督が降板するトラブルも発生。最終的にデクスター・フレッチャーが監督として、収拾を図ったという。

難産の末に生まれた本作であるが、それだけに制作サイドの意気込みも大きい。

プロデュースの一端を担ったクィーンのメンバー、ブライアン・メイは

ドキュメンタリー的なものではなく、芸術性の高い作品に仕上がったと語っている。

よって、リアルタイムでクィーンに触れ夢中になった人だけでなく、追体験でクィーンを知った人、あるいは今までクィーンを知らなかった人にも期待できそうな映画。

じっくり観れば、豊かなイマジネーションの源泉も垣間見ることもできるかもしれない。

映画が届くまで待ちきれないというクィーン・ファンに

日本で火が付き、世界的なアーティストに成長したクィーンだが、ピークを過ぎるとバンド内で不和が生じ、セールスも人気も地に落ちたかと思われた。

そんなどん底のタイミングで、彼らは20世紀最大のチャリティーコンサート「ライヴ・エイド」出演のオファーを受けた。

当初はしぶしぶであったが、主催者のボブ・ゲルドフの熱心な勧誘に負けて「ライヴ・エイド」に参加。

20分ほどの持ち時間のなかで圧倒的なステージで観客を魅了し、完全な復活を遂げた。

バンドのエネルギーとクィーンの再起を待っていたファンとの一体感は凄まじく、鳥肌もの。ロック至上、最強のパフォーマンス映像といえよう。

映画が届くまで待ちきれないというファンのために、そのお宝的映像をお届けする。

 

ジュエルズ

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